子を授かる前から便秘の人は多いですが、お腹が大きくなってきて便秘に悩まされる方もいます。
異常なくらい頻繁にトイレに行きたくなって「まだ若いのに頻尿?」と心配になる方も。
そして、頻尿と便秘は同時に起こりやすく
さらには逆子にもなりやすく心配事が絶えません・・・
妊婦の頻尿・便秘・逆子は子宮下垂が原因かも。
共通の原因は子宮下垂?
子宮下垂とは、何らかの理由で子宮が本来の位置よりも下がってしまう状態。
お腹が大きくなってくると骨盤という限られたスペースでは窮屈です。
子宮下垂がおこることにより様々な症状が現れますが、ここでは見落とされがちな初期症状である3つを取り上げます。
- 頻尿
- 便秘
- 逆子
頻尿
子宮の前に位置する膀胱が持続的な圧迫を受けることにより、膀胱に溜めておける尿の量が少なくなります。
「胎児が膀胱をキックするから」と言われることもありますが、便秘と逆子を併発しているのであれば子宮下垂を疑いましょう。
便秘
子宮の後ろに位置する大腸が持続的な圧迫を受けることにより、便の通り道がふさがれて便秘を引き起こします。
「便秘では死なないから大丈夫」と考える人もいますが、便秘は想像以上に危険を伴います。
便が大腸でとどまることは、便に含まれる毒素が大腸がんなどを引き起こす要因にも。
逆子
子宮の位置が下がることで胎盤が骨盤によって圧迫されます。
圧迫を受ける下のほうは狭くなるため、赤ちゃんの大きな頭を留めておくことが難しくなります。
逆子の原因は様々。
「逆子だから子宮下垂」とは言い切れませんが、下垂している人は増えています。
子宮が下がる原因
子宮が下がる原因は大きく2つ。
ずばり食べ過ぎと筋力低下です。
耳が痛くなる人も多いでしょう・・・
食べ過ぎによる子宮下垂
胃下垂という言葉を知っている人は多いと思います。
特別な体質と思われがちですが、誰もが起こりうるもの。
お腹いっぱい食べれば少なからず胃は下がり、他の臓器を圧迫します。
「腹八分目」で ごちそうさま をすれば胃下垂も子宮下垂も起きにくいと言えるでしょう。
妊婦は2人分食べたほうがいいという都市伝説もありますが、食べ過ぎで健康になることはありません。
お母さんが健康でこそ、赤ちゃんも健康になります。
また、満腹時は消化器以外の酸素供給量が著しく低下します。
お腹いっぱいになると眠くなるのはそのため。
赤ちゃんに栄養を送るためにも、満腹になることは避けましょう。
筋力低下による子宮下垂
一般的に筋力低下・筋力不足と聞くとトレーニングしなくちゃ!と思う人は多いですが、一番大切なのはインナーマッスルと言われる「姿勢を維持する筋肉」です。
姿勢を維持するときに使うインナーマッスルが骨盤を支え、内臓にかかる重力を支えています。
いわゆる筋トレでは鍛えることができませんし、妊婦さんに激しい筋トレはできません。
大切なことは、可能な限り妊娠前と変わらない生活をおくること。
日常生活で立ったり座ったり、歩いたりすることがインナーマッスルを衰えさせない秘訣です。
子宮の位置を戻す「さらし」の巻き方
妊婦の さらしは元々儀式的な意味合いが強かったようですが
現代の妊婦さんが さらしを巻く意義は、骨盤を締め付けるためでも、腰痛予防でもありません。
赤ちゃんが正しい位置でのびのびと育つようにお腹の位置をキープするためです。
妊婦さんの理想的なお腹のかたちは、左右上下対称でまんまる。
子宮の位置が下がっている場合は「しずく型」になっているということです。
下がってしまった状態から元に戻すため登場するのが『さらし』
さらしの巻き方
①さらし(5m)を縦半分に折り畳み、端からクルクルと丸めておく。
②仰向けで膝を立てた状態で肌に直接巻いていきます。
お尻の下にクッションがあると楽に巻けます。
さらしを巻く時は「寝て巻く・寝て外す」ようにしてください。
立った状態は、つまり下がったままの状態。
横になり重力が下にかかっていない状態で巻くことで、お腹の位置を正しい位置にキープできます。
【妊婦】頻尿・便秘・逆子を改善する さらしの巻き方 まとめ
- 頻尿・便秘・逆子でお悩みの場合、子宮下垂の初期症状かも
- 食事は「腹八分目」にし、日常生活で体を動かす
- 「さらし」を上手に使い、子宮下垂を防ぐ
なかなか相談できない悩みが解決するキッカケとなりましたら幸いです。