「秋の養生法」東洋医学養生スペシャリスト監修

秋は8月・9月・10月

「〇〇の秋」という時、なにを思い浮かべますか?

7・8月は 一番あつい時期。最も暑いからこそ、夏の終わり・秋の始まりを示している。「陽極まりて陰となす」

(一般的には太陽を基準とした夏至で「陽極まる」と言うことが多い)

もちろん地方によって環境も 季節感も大きく異なります。

養生する上で「秋は○○日から〇〇日まで」と断定できるものではないので、それぞれの環境に応じて変えていく必要があります。

秋の特徴

植物が熟し、気温は徐々に涼しくなります。

熱で消耗した体力を回復させ、冬に向けて蓄える季節。

空気とともに 肌や のども乾燥しやすく潤いが必要となります。

辛いものを摂りすぎると、熱を生み 水分を奪うことがあるため、温かく乾燥した時期は とくに食べ過ぎ注意。

秋の養生

過ごしやすくなる中、冬の準備をする秋の養生法3選。

秋の養生法①「少し薄着を意識する」

涼しくなってくるので つい重ね着したくなります。

多少 肌寒い程度なら薄着で生活。厳しい寒さに備えて肌を引き締める時期です。

冬になる前から体に教えておくことで、冷えを乗り切る準備をしましょう。

夏と同様、足の冷えには注意

入浴または足湯、くつしたを履いて寝る などの対策をすると良いです。

秋の養生法②「実ったものを食べる」

熟すにつれて乾燥していく「くるみ・らっかせい・ぎんなん」などは秋の特徴的な実りですね。

これらは潤い効果をもっています。それ自体は乾いているのに、身体を潤わせる力があるなんて不思議・・・

秋の果物は潤い効果をもつものが多く、「きんかん」や「かりん」など、のど飴のパッケージでも よく目にします。

乾燥する季節。旬の食べ物を積極的に活用していきたいですね。

秋の養生法③「リフレッシュする」

何か新しく始めたりせず、心身ともに落ち着くことが大切。秋はがんばりすぎないこと。

夏に失われたエネルギーを補給しながら、好きなことをしてリフレッシュしましょう。

消耗しない程度の軽い運動が良く、可能であれば自然豊かな場所に足を運んでみてはいかがでしょうか?

自然の中を散歩しながら深呼吸すれば、心身ともにリフレッシュできそうです。

秋の食材

東洋医学(漢方・薬膳)的な食材の見方は 栄養学と大きく異なり、食材そのものの特徴をとらえ 積み重ねられてきた臨床データの集大成です。

【栗】

体を温める作用。血行を良くして、足腰のだるさを改善。

【くるみ】

疲労回復効果。腸を潤してコロコロ便の改善も期待できる。脳のカタチに似ているため、脳の働きを活発にするとも言われてきた。

【らっかせい】

肺を潤す作用。咳やのどの渇きに良い。食欲不振や便秘改善にも。

【さつまいも】

疲労回復効果。胃腸の働きを良くして、便秘の改善。むくみにも良い。

【梨】

余分な熱を冷まし、うるおいを与える。咳やのどの痛みにも。

【ざくろ】

水分調節と血行改善。からだを温める作用もあり、女性の悩みに効果的。ザクロ酢として人気も高い。

【きんかん】

のどを潤し、咳や痰を改善。さわやかな香りも特徴的。

食材について詳しくは食養生カテゴリーで個別に解説(準備中)

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