人は誰もが「死」というものを避けられません。
このような話をするとき、日本人は「縁起でもない」と言います。
しかし、「いかに死ぬか」を考えることは、「いかに生を全うするか」「いかに良く生きるか」を考えることです。
充実した人生をおくる
悔いのない人生にする
これは誠に縁起の良い話です。
「死」が日常生活から分離した
日本が現代のように先進国と呼ばれるようになる前は、自宅で息をひきとる人が8割以上でした。
今は逆転して、病院や施設で最期を迎える人が8割以上です。
医療サービスの充実によって簡単に救急車を呼ぶことができます。
それはとても良いことですよね?
しかし、それと同時に人生の最期を白い天井へと変えてしまいました。
あなたにとって大切なことは何ですか?
人生の最期は白い天井がいいんだ!
という方はこの先を読み進める必要はありません。
重要なことは、「あなたの人生において大切なこと」が何かを考えることです。
限られた時間であなたは何がしたいですか?
やりたいことを一つだけ選ぶとしたら何を選択しますか?
人生の最期をどこで迎えるか
あなたは最期の時をどこで過ごしたいですか?
- 自宅
- 病院
- 施設
- 想い出の場所
- その他
なぜそこで最期を迎えたいですか?
そこで最期を迎えるためには、あなたの周りの人に 事前に伝えておかなければいけません。
なぜなら、あなたが倒れた・体調が急変したとき 救急車を呼ぶのは あなたでないことが多いからです。
もし最期を病院以外の場所を選んだなら、救急車を呼んではいけません。
あなたの願う場所で、願った通りに最期を迎えるのです。
あなたの気持ちを一番理解してくれる人は誰ですか?
あなたが意思表示できなくなった時、代理決定を任せられる人は誰ですか?
- 配偶者
- 子ども
- 兄弟姉妹
- 親戚
- 友人
- 誰もいない
あなたの願った通りに最期を迎えるためには、あなたの気持ちを一番理解してくれる人と あらかじめ話し合っておく必要があります。
たとえ書面上で意思表示していても、緊急時に書面の存在を誰も知らなければ何の意味もありません。
「人生で一番大切にしていること」
「どこで最期を迎えたいか」
などを話し合っておきましょう。
そのような話し合いを厚労省は「人生会議」と名付け、認知を広めようとしています。
人生会議をはじめるキッカケとなりましたら幸いです。