土は絶対 裸にしておかない
最も大切なのが土を裸にしないこと。
畑に黒いビニールを被せている光景を見たことがあるだろうか?
ああいったものを「マルチ」と呼ぶ。
被せる物の素材はなんでも良いがビニール以外にしたいところ。
土を肥やす素材でマルチングすれば一石二鳥だ。
マルチをすれば水やりが減る
庭での家庭菜園なら水やりはほぼ不要になる。
プランターであれば水をやる必要も出てくるかもしれない。
水をやるかどうかは、日差しや湿度などの環境によって大きく異なるので土の乾燥具合を見る。
有機物マルチ
- 落ち葉
- 木材チップ
- 刈り取った雑草
- 茶葉の出し殻
- コーヒーカス
刈り取ったばかりの雑草や、茶葉・コーヒーカスは微生物が分解する際、一時的に土の栄養を奪う場合があるので注意。
雑草などから堆肥をつくれる人は堆肥化されたものをマルチとして利用するのがいい。
田舎なら落ち葉がいくらでもあるが、都市なら木材チップを購入するのが無難なところ。
プランターのひとつを堆肥用にして、自家製堆肥をつくる方法もある。
数種類の野菜を一緒に育てる
単一栽培のほうが見た目がスッキリしているし収穫もしやすいが、土を肥やすには植物の根っこが必要となる。
野菜の種類によって根の貼り方・それを好む微生物が異なる。
種類は多ければ多いほど良い。
クローバーを植える
クローバーの根に集まる微生物が行う「窒素固定」
他の植物が利用できない窒素を、利用できる形に変えてくれる。
ちなみに人間の腸内細菌も同じようなことをしている。
食べ物を食べても人間自身は栄養をそのまま吸収できない。
腸内に住む微生物たちが、人間が使える形の栄養に変えてくれているのだ。
マルチすら必要ない
土を野菜で埋め尽くせばマルチも必要ないし雑草の心配もない、収穫量も増える。
一般的に農業と言えば 単一栽培 だが、家庭菜園の場合とくに単一の野菜を揃えて出荷する必要がないため「自然農法」や「協生農法」のような混生密生栽培が適している。
協生農法でつくる家庭菜園
ソニーコンピュータサイエンス研究所による協生農法を、誰でも実践できるようにまとめられた資料『拡張生態系入門キット(シネコポータル)』
無耕起(耕さない)・無施肥(肥料を使わない)・無農薬で野菜がつくれることは世界各地で実証されている。
非常に分かりやすくまとめられた資料で、家庭菜園でのやり方はもちろん、協生農法についての理解も深まる。
肥料に頼らず土を肥やす たった2つの方法 まとめ
- 土をマルチで覆う
- 多様な植物をまとめて育てる
マルチでつかう材料は「落ち葉・雑草・木材チップ」など。
土が隠れるほど多種多様な野菜を育てればマルチすら必要ない畑のできあがり。