夏場に増える食中毒
細菌による食中毒が多いのは、気温が高く細菌が増えやすい時期。
黄色ブドウ球菌、セレウス菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌など、どこにでもいて普段悪さをしないような細菌が増えすぎることで食中毒の原因となります。
お酢がご飯の腐敗を防ぐ
特定の細菌が増えすぎると、食べ物は腐りはじめます。
細菌はどこにでもいて ゼロにすることはできませんが、増えすぎないようにすれば腐らずに済むというわけです。
それをしてくれるのが「お酢」。
細菌が増えるのを防いでくれます。
お酢の静菌作用
殺菌とは文字通り細菌を殺すこと。
それに対して静菌とは細菌の増殖を抑えること。
多くの食中毒は、特定の細菌を100万個以上摂取しなければ発症しないため、殺菌せずとも予防することが可能です。
お弁当のごはんに酢をまぜる
お酢の1/40の濃度で静菌されるため、ご飯にほんの少し混ぜるだけで大丈夫。
味を変えることなく食中毒を予防できます。
お弁当のご飯や ピクニックに持っていくおにぎりなど、お酢を活用して食中毒を防ぎましょう!
寿司は酢飯でなければならない
魚介類による食中毒は海に囲まれた日本人にとって大問題。
海水に常在する細菌は魚介類に必ず付着し、食中毒を引き起こします。
刺身を安心して食べるための知恵が「酢飯」でした。
和食の代表格「寿司」は酢飯なしに語れません。
腸炎ビブリオ菌の抑制
魚介類による食中毒の原因「腸炎ビブリオ菌」は酸性に弱く、お酢で簡単に静菌できます。
腹痛と下痢に悩まされる前にしっかり予防しましょう。
お酢で魚を煮込むとカルシウムが摂れる
骨や貝殻などは、小骨などを除き直接食べることはありません。
カルシウムを摂るために小魚を積極的に食べる人も多いですが、調理しだいでカルシウムを効率よく摂取することができます。
鍾乳洞ができる原理と同じで、酸性環境下ではカルシウムなどのミネラルが溶け出します。
魚や貝殻、骨付き肉などを お酢の入った調味料で煮込むことで スープにカルシウムが溶け出すため、カルシウムの摂取にはもってこいです。
他にも発酵食品である「お酢」の嬉しい効果はたくさんあります。
いま一度、昔ながらの日本人の知恵に目を向けてみてはいかがでしょうか?