結婚観(序~3話)

[第3話] 結婚は人生の墓場?見方を変えると深い意味に!

結婚は人生の墓場―。何度か耳にした言葉であるに違いありません。

元は、フランスの詩人ボードレールが(当時の性病を危惧し自由交際を戒め)「のある教会で一人の伴侶と結婚・・せよ」と語ったことの誤訳だった(!?)と言います。しかし、今やそんなポジティブな意味を連想する人など皆無でしょう。

それこそ、「結婚したくない」と語る未婚男性の結婚イメージは“墓場”そのもの。自由がなく、家庭という足かせがはめられ、責任が重くのしかかってくる…と、まぁ、そんなイメージでしょう(汗)

また実際、「家事だ~育児だ~」と、何かと家庭に縛られるのは女性のほうですから、未婚女性から見ても、結婚が人生の終幕(=墓場)のように映るのかもしれません。

さて、今回は正にその“墓場”とされてきた結婚生活の現状を取り上げつつ、読者の皆さんに一つの「発想の転換」を促したいと思っています。

結婚は人生の墓場。この言葉は見方を変えれば、とてもポジティブで、深い~意味に変わるのです!

今日のコンテンツ

★ こんなはずじゃなかった…
★「恋愛=夢物語」の終焉!?
★「結婚=墓場」の正しい解釈
★ 一人から二人の人生へ
★ 誰かと共に生きる人生

こんなはずじゃなかった…

前項「結婚したら人は変わる…」で見たように、ひとたび生活が始まれば、互いの本性や欠点、二人の間のギャップに気付くのにそう時間はかからないでしょう。

時には、結婚生活を始めるよりも前から”不穏な空気”が漂い始めるかもしれません。

とあるキャリアウーマン・チエさん(仮名)は商社マン・アキラさん(仮名)と出会い、2年の交際を経て、めでたく結婚に至ります。ところが…、いよいよ結婚するという段になって、早くも不安を感じ始めたといいます。

「二人の結婚式なのに、彼、全っ然、協力的じゃないんです。なんで私任せ? 私との結婚よりも自分の仕事のほうが大事な訳?って感じ…」

こうした男女の温度差は、多くのカップルが経験済みでしょう。それこそ前項で触れた「男はハンター」「女はシンデレラ」の典型。

ターゲットを手にしたことでハンティングをやめ、元のサラリーマンに戻ってしまった男たちの姿は、魔法で幸せ気分に浸っているシンデレラたちを一気に“興覚め”させてしまうのでしょう。

「ちょっとぉ、まだ12時の鐘の音も聞いてないだけど~!」といったシンデレラたちの悲痛なクレームが聞こえて来そうです。

「私が思い描いていた結婚生活はこんなんじゃなかった…。」 ケースは異なるにせよ、それが結婚初期、多くのカップルが共通して抱く実感でしょう。

  

「恋愛=夢物語」の終焉!?

結婚は“夢物語”などではなく“現実の生活”です。恋愛が“日常(=現実)”から離れた一コマ(=非日常)であったとすれば、結婚生活はあくまで“日常の一コマ”

恋愛は言わば、個々の好みや趣味の領域であって、自分の都合が悪ければ、休止も中断も容易かもしれませんが、結婚となるとそうはいきません。現実の生活には「日々の義務や責任が伴うから」です。

上の例で言うなら、「結婚後のことは考えてなかった」などという男性の発想は言語道断。女性からすれば、「ちゃんと責任持ちなさいよ~」と言いたいところでしょう。

実際、結婚する上で、より大きなリスクを冒しているのは女性のはず。場合によっては、仕事を辞め、住み慣れた街を離れ、親しい友人たちにも別れを告げて結婚に踏み切ったわけですから、「私は結婚のために、こんなにたくさん犠牲にしてきたのよー!」と叫びたくなるのも無理もないでしょう。

しかし一方で、男性からすれば、「結婚したのだから」と、際限なくエスカレートしていく女性の要望に、だんだん耐えられなくなってくる訳です。

その要求に、時には“理不尽さ”すら覚えることでしょう。「もっと早く帰って!」「でも、お金は稼いで!」「当然、稼いだお金は節約よ!」

自分で稼いだお金で高級品を買ったら彼女にメチャクチャ怒られた、などという事態に直面しながら、男性はこう思うのです。「ああ、不自由だ。一人の時はもっと自由だったのに…!」 

一方で、隣り部屋では、女性がこう嘆いているに違いありません。「一人の生活は楽だった…、私って結婚の被害者だわ!」

義務や責任が伴わなかった夢物語、二人の淡い恋物語は、結婚によって終焉を迎えたのです。

    

「結婚=墓場」の正しい解釈

さて、恋愛熱(=恋愛ホルモンによる興奮状態)は冷め、気楽さや自由はなくなり、仕事や家事に追われる現実の結婚生活が始まりました。

子どもの数だけタスクは増え、義務や責任は倍増。余裕がない分、互いへの不満や要求も高まる一方でしょう。

結婚は人生の墓場なり―。それは、こうした現実の中で生まれてきた言葉であるに違いありません。

しかし、よくよく考えてみる時、私はこの言葉、ある意味「正しい」と思うのです。なぜなら、結婚を堺に、私一人で生きてきた独身生活は、間違いなく“終焉”を迎えるからです。

言い換えれば、自分のことだけを考え、自己実現を目標に生きてきた一つの人生が終わりを告げ、今度は「誰かと共に生きていく」次なる人生が幕を開けたのです。

「一人の人生」に終止符を打ち、「二人の人生」を新たに出発していくこと―。それを私たちは“結婚”と呼ぶのです。

   

「一人」から「二人」の人生へ

結婚前、私たちは“自分に都合の良い結婚”を思い描いてきました。

独身男性ならこう考えたに違いありません。結婚したら「今の自分を支えてくれる誰かができる」と。

しかし、結婚してみてビックリ。「支えてくれる」どころから、「新たな要求を突き付けてくる誰か」ができるのです!!(汗)

一方で、女性はこんな期待を抱いてきたかもしれません。結婚したら「今の自分を満たしてくれる誰かができる」と。

しかし、結婚してみると、自分を「満たしてくれる」どころか、「新たに世話してやらなきゃならない誰か」ができるのです!!(涙)

哲学者ショーペンハウアーは言いました。「結婚とは、彼の権利(自由)を半分にし、義務(責任)を二倍にすることである」。※(赤字)は著者が追加

「一人の人生」という観点から見るなら、結婚はどれほど“面倒”で“理不尽”なことでしょうか?自由と権利を手放し、義務と責任を背負うのです。(結婚を見つめる4つの観点 図解②参照)

それが「一人」から「二人」の人生に変わるということの意味でしょう。

しかし、不思議なことに、結婚の幸せとは正に、その「新たな要求を突き付けてくる誰か」や「新たに世話してやらなきゃならない誰か」によって生じるのです!

   

誰かと共に生きる人生

人は恐らく「一人で生きて行く」ようにはプログラミングされていないのでしょう。

誰かのために生きることで実感できる喜びがあり、誰かと共にあって分かち合える幸せがあるのです。一人の人生(独身生活)と二人の人生(家庭生活)とでは、喜びや幸せの感じ方が異なるのかもしれません。

「自分が一番大切だった人生」から、「自分よりも大切に思える誰かのいる人生」に変わります。誰かのために生きる人生に変わるのです。

最初は戸惑いや混乱もあることでしょう。一人の人生から二人の人生への転換は、きっと、地上から宇宙に飛び出すほどの変化なのかもしれません。(あなたの結婚生活が変わる…参照)

しかし、苦労や喜びを誰かと共に分かち合うことから来る充実感は、一人で得ることのできる充実感とは比べものにならないでしょう。

一人の人生から二人の人生への転換―。それが結婚なのです。自分のためにだけに生きる人生を締め括り、自分以外の誰かのために生きる、新たな人生を踏み出すのです。

もし既に結婚した立場なのだとしたら、あなたは「誰かと共に生きる人生」を選択しました。もしあなたが結婚前に戻れたとして、「一人で生きる人生」を選び取りたいと思うでしょうか。

 

まとめ

  • 結婚は「一人の人生」に終止符をうち(=人生の墓場)、新たに「二人の人生」を出発していくこと。
  • 二人の人生(結婚生活)は、一人の人生という観点から見れば、極めて不自由で面倒な生き方にも思える。
  • しかし、二人の人生には一人の人生にはない、誰かのために生きる喜びがあり、人生を共に分かち合う喜びがある。

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