結婚観(序~3話)

[第1話] 結婚したら人は変わる…は大きな思い違い?

交際相手に好感を抱きつつも、なかなか結婚に踏み切れない―。

そんな心境を、ある人々はこんなふうに説明しています。

「結婚したら、二人の関係が変わってしまいそうで…」
「男って、結婚したら変わるって言いますよね…」
「彼女、結婚すると変わってしまうタイプかも…」

結婚したら人が変わる―。確かによく聞く話です。でも、これって本当なのでしょうか?シリーズ初回として、今回はこのテーマを取り上げてみたいと思います。

「結婚したら相手が変わるのでは?」と不安を抱いているあなた。
「結婚後、相手が変わってしまった~」と嘆いているあなた。

結婚に対する見つめ方がちょっぴり“変わる”かもしれません。

今日のコンテンツ

★結婚ビフォーアフター!
★結婚して変わった彼氏・彼女 
★実は変わっていない!? 
★人は結婚を通して“変わるべき”

結婚ビフォーアフター!

まずは読んで笑ってください。

<結婚前の会話>
男:ついに!この日を待ちわびていたよ。
女:結婚、やめてもいいのよ。
男:ノー、そんなのありえないよ。
女:私のこと、愛してる?
男:当然だよ!
女:裏切ったりする?
男:ノー、どうしてそんな考えが浮かぶんだい?
女:キスして。
男:もちろん。一度だけじゃ済まさないよ。
女:私に暴力を振るう?
男:ノー、永遠にありえないよ。
女:あなたを信じていい?


<結婚後の会話>
↑ 上の文章を逆から読んでみてください。

…なんということでしょう!(苦笑)

 

結婚して変わった彼氏・彼女

冗談はさておき、実際問題、「結婚後に相手の態度が変わった」という話は少なくありません。私も数多くの実例を見てきました。

例えば、こんな感じです↓

結婚前までは、忙しい中でも時間を割き、贈り物も小まめにしてくれた彼が…

・何かをお願いしても、面倒くさそうにする
・仕事から帰ると、すぐ部屋に閉じこもる
・口数もサービスも減り、態度まで素っ気なくなってしまった…etc.

女性たちはそうした彼らのものすご~い変わり様に、「結婚前の素敵な彼は何だったのよ~!」と、険しい表情を浮かべる訳です。

しかし、その一方で、男性たちも同じようなことを言います。

「交際していた頃はもっと優しかったし、小言も言わなかった。いつもきれいに着飾り、明るい笑顔で迎えてくれた。君は結婚して変わったよ」。

親切だった彼が素っ気なくなり、優しい彼女が手厳しくなった…。

でも、皆さん、よくよく考えてみてください。これって、本当に“変わった”のでしょうか?

 

実は何も変わっていない!?

結婚前後で「変わって見える」のは本当でしょう。でも、その“真相”は次の通りではないでしょうか?

真相その1. 本性が現れただけ!
結婚前に見ていたものは互いの「一部」でしかありません。限られた時間&空間の中では、素敵な男優・女優を演じることも可能でしょう。ところが“生活”となると、そうはいきません(!!)

イソップ童話「花嫁になったネコ」の話は、この辺りを分かり易く例えています。

凛々しい青年に一目ぼれした雌ネコが女神様にお願いして「素敵なレディー」に大変身。彼の心を射止め、めでたく結婚にゴールインするのですが、結婚生活が始まった途端、ネコの本性が丸出しに。昼間は寝続け、食卓をあらし、ねずみを追いかける始末…。

リアルワールドも同じです。人の本性は結婚したからといって、そう簡単に変わりやしない…のです。

真相その2. 欠点が目につくようになっただけ!
「恋は盲目」と言われるように、人は恋愛相手のこととなると、正確に判断できなくなるといいます。その理由は、恋愛中に分泌される脳内ホルモンにより脳がハイ状態になるため(汗)

特に初期段階で分泌されるフェニルエチルアミン(PEA)は「天然の惚れ薬」と呼ばれるほど。その効果で判断力が低下するため、「あばたもえくぼ」といった“幸せな錯覚”が生まれるのでしょう。人に繁殖を促す自然界の業なのかもしれません。

ところが…。ホルモン分泌がおさまり、冷静になってみると、やっぱり「あばたはあばた」(!!) 物理学者リヒテンベルグは言いました、「恋は人を盲目にするが、結婚は視力を戻してくれる・・・・・・・・・

そう、相手が変わって見えるのは、あなたの視力が戻ったからなのです!(苦笑)

真相その3. 互いの違いが表面化しただけ!
どんなに気が合う二人でも、異なった環境で生きてきた訳ですから、発想や考え方は違って当然。結婚生活が始まれば、「違い」はおのずと現れてくるでしょう。特に男女が結婚に対して抱くイメージは、全くもって相容れません。

結婚カウンセラーの石井希尚氏の言葉を借りるなら、男は元より「身勝手なハンター」。目的のものを射止めたが最後、関心も薄れていくでしょう。

ところが、一方の女性は皆、「シンデレラ」。結婚が、私に最高の幸せをもたらす「シンデレラの魔法」であることを期待します。結婚を堺に、意識が薄れていく男性と、期待や要求が強くなっていく女性―

結婚後、行き違いが生じてくるのも無理もありません(汗)。

     

人は結婚を通して“変わるべき”

いかがでしょうか? 結婚したら人は変わる…(そしてそれが結婚生活に弊害をもたらしている!!)というのは、私たちの抱く大きな思い違い。

結婚後に葛藤が生じるのは、互いが「変わったから」ではありません。逆に「変わっていないから」なのです! 正確には「変わろうとしていない・・・・・・・・・・から」でしょう。

「私は私、結婚によって変わる気はない、あなたが私に合わせてよね」といった、結婚前と変わらない意識のままでは、衝突は避けられないでしょう。

無論、人は皆、聖人君子ではありません。基本的には未熟で、身勝手で、自分本位な人間なのかもしれません。

二人が一緒になれば、ボロも出るし、互いの欠点も見える。ダメな自分とも向き合わなければならなくなるに違いありません。しかし、そうした過程を通して、人は本当の意味で成長し、成熟していくのだと思うのです。

即ち、男性も女性も、結婚を通して“変わらなければならない”のです!

「ネコ」から本当のレディーに変わらなければならないし、「惚れ薬」に頼らずとも、相手のあばたをえくぼとして見てやれる、心の奥行を作る必要があるし、互いの違いを理解し合い、高め合う二人に「成長」していく必要があると思うのです。

二人の間に生じる結婚後の衝突は、決して「悪いこと」ではありません。結婚とは、私たちが「より深みある人間」へと大きな飛躍を遂げていく、変化と成長の始まりなのです。そこから、人生の新たな味わいが生まれてくることでしょう。

結婚を前に踏みとどまっている皆さん、それって素敵なことだと思いませんか?

まとめ

  • 結婚後に葛藤が生じるのは、実は互いが「変わった」からではなく、「変わっていない」から。
  • 元の未熟な姿が露わになったり、相手の欠点や両者の違いが表面化することで葛藤が生じる場合が多い。
  • 結婚は、より深みある人間になるための「変化と成長」の始まり。「変わっていくこと」が大切。

-結婚観(序~3話)

Copyright© 葉桜誠の結婚ライフナビ , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.