愛され妻になりたい…。
その願いを叶える最もシンプルな方法は恐らく、“受け止め上手”になることでしょう。
前回は男性を“ピッチャー”に見立て、 “しっかり投げること”を強調しましたが、今回、女性に強調したいのは“しっかり捕ること”、即ち“名キャッチャー”になることに他なりません。
「え~、キャッチャー? 地味~」と思われたとしたら、それは恐らく、“野球”をよく分かっていないか、“男性”をよく分かっていないかのどちらかでしょう。(汗)
野球で唯一、球場全体を見渡せるポジションがキャッチャーです。ピッチャーが投げることに集中するのに対し、キャッチーは捕ることだけでなく、チーム全体の動きや相手バッター、ランナーの動きまで察知してピッチャーにサインを送ります。
そう。ピッチャーの投球をリードしているのは、キャッチャーのほうなのです。
女性が男性を上手にリードできる名キャッチャーになれたなら、間違いなく、手のひらの上でボールを、いえ、夫を転がすことのできる“愛され妻”になることでしょう。
それではさっそく名キャッチャー、“愛され妻”になるためのコツを見ていきたいと思います。
今日のコンテンツ
★ 尽くしすぎるのはNG!?
★ “受け止め上手”になる
★ 反応が薄い女性の言い分
★ 男性を魅了する女性の特徴
★ 愛される努力、愛される価値
尽くしすぎるのはNG!?
「こんなに尽くしているのに~!!」
時々、奥様方からそんな言葉を耳にします。
愚痴をこぼさず、完璧に家事をこなし、いつも夫を気遣う妻―。
「そんな“健気な女性”を大事にできない男って何様~!?」と思う気持ち、私も半分、理解します(汗)。…が、そこには大きな“勘違い”があるのです。
前に触れたように、男性が欲しているのは愛情よりも尊敬。“尽くされる”よりも、“頼られたい!!”のです。
心理学者ジョン・グレイ博士は、結婚を通して、男性は「与える」ことを、女性は「受ける」ことを学ばないといけないと述べています。それが、男女の特性だからです。
女性は愛されることで自己重要感を満たし、男性は愛すること、“与えること”で自己重要感を満たします。即ち、男性は自分に“与える能力”があり、“誰かに必要とされている”ことを実感したいのです!!
女性の皆さん。是非、「彼のために何かをしてあげよう」と力む代わりに、彼に与えるチャンスをあげてください。
逆に、過度に尽くしてあげよう、良くしてあげようとすると、女性が擦り切れてしまうばかりか、男性から“与える喜び”を失わせ、自己重要感をも奪い取ってしまうからです。
“受け止め上手”になる
男性に“愛の投球”をさせたければ、“受けに回る”こと。それが愛され妻になるためのポインです。
男性は自分に尽くしてくれる女性よりも、自分がやってあげたことに喜んでくれる女性に、大きな喜びと魅力を感じるからです。
具体的に言うなら、男性からの愛情表現(言葉・サービス・プレゼント・スキンシップ…)に対し、ポジティブな反応(喜び・感動)を返すことに他なりません。
夫にとって、自分がしたことで喜び、感動してくれる妻のリアクションほど、愛おしく美しいものはないでしょう。
「ありがとう」「嬉しい~」といったそんな妻の反応こそ、夫にとっての力の源であり、妻に向かう愛情の源泉なのです。
ところが…。問題は、夫の投げるボールがなかなかストライクゾーンに飛んで来ない、ということでしょう(!!)
奥さんからすれば、ありがたくも嬉しくもない訳です。(汗)
反応が薄い女性の言い分
とある相談者(男性)が言いました。
「尽くし甲斐がないんですよね。妻は何の反応も返してくれませんから。まるで“音のならないドラム”を叩いているようなものですよ」
妻たちの反応が薄い理由は、大方、夫たちの投げたボールの殆どが“的外れ”だからかもしれません(!!)
妻からすれば、「ストライクを待ち続ける側の身にもなってよ~!!」と言いたいところでしょう。
しかし、それを承知で敢えて言います。女性の皆さん、もう少しミットを動かしましょう!!(汗)
「あなた、ここよ」と中央に構え、1ミリもミットを動かさないのでは、ピッチャーのメンタルが持ちません(!!)
さらに、ようやく入った渾身のストライクまで「球が弱い…」とジャッジされてしまった日には、ピッチャーマウンドから下りてしまいかねません!!
恐らく、夫たちのやり方は、奥さんからみると、常に“気に要らない”のです(汗)。
買い物の仕方から皿の洗い方、洗濯物の畳み方に至るまで、“もう~、なんでこうするのよ~”と言いたくなるはず。
しかし、それでも、「どこ、投げてんの~」と言う代わりに、「いいボールね。でも、もっと右よ」という伝え方をしましょう。
いったん受け止めてから注文をつけるほうが効果的だからです。
ちょこっと家事を手伝っただけでドヤ顔してくる旦那たちに対しても、「当然でしょ」「何様のつもり?」「私は毎日やってんのよ」と言い捨てる代わりに、にっこり笑って、「ありがとう、助かったわ」と感謝を伝え、「明日もよろしくね」と付け加えましょう(!!)
男性を魅了する女性の特徴
『新・良妻賢母のすすめ』という本があります。古風なタイトルですが、かつてアメリカで300万部を超えるベストセラーになった書籍で、そこには、男性を魅了する女性の特性として、2つのタイプが紹介されています。
著者はこれを“天使的特質”と“人間的特質”と記していますが、“女神タイプ”と“少女タイプ”と言えば、分かり易いかもしれません。
まず男性は皆、どんな時でも自分を支え、受け止めてくれる、女神や天使のような女性に癒しや安らぎを覚えます。
あれこれ注文をつけてきたり、“ストライクゾーン”が極めて狭い女性だと、一緒にいて疲弊してしまうからです。
女性の本当の美しさとは、外的なもの以上に、相手の好意を真心で受け止めようとする優しさや懐の広さにあるに違いありません。
男性にとっては、彼の大したことのない愛情表現を、それでも、「ありがとう」と言いながら、笑顔で止めるてくれる女性の姿が、神々しい光を放つ、天使や女神のように感じられるのです。
一方で、男性を魅了するもう一つの側面は“純真無垢な少女”のような側面です。
男性は皆、頼られたいし、尊敬されたい存在であって、いくら素敵で非の打ち所がないような女性であっても、“自分が彼女のためにしてあげられる”ところがないと、魅力を感じないのです。
自分の言葉や小さなサービスに、目を輝かせて純粋に喜んだり、驚いたり、感動してくれる女性―。そんな女性に対して、男性は「もっと尽くしてあげたい!!」と思うのです。
女神と少女―。全く真逆の特性ですが、共通しているのは、両方とも、“受け止め上手”だということでしょう。
愛される努力、愛される価値
(愛されることが与えること)
愛されたい―。それは女性の素敵な本性に違いありません。
しかし、自分が愛されることに意識を向け続けていると、そのうち、疲弊してしまうでしょう。
女性の愛される努力は“相手のため”にするものです。是非、夫のために愛され妻になろう、と決意してみてください。
本来、男性は“愛することに臆病”であり、女性は“愛されることに臆病”だといいます。
皆さんの中には、愛される自信がないという人もいるでしょう。愛嬌はないし、甘えてみても効果はないだろう、自分なんて愛される訳がない―、そんなふうに思い込んではいないでしょうか?
その思いが、自らの内にある“本当の輝き”を失わせてしまっているのかもしれません!
ありのままの姿、本然の姿で美しくない女性はいない、と私は思います。
だから恐れずに、嬉しい時は素直に笑い、感謝したい時は素直に「ありがとう」と言いましょう。
女性の笑顔は“100万ドル”です!
その笑顔が見たくて、男性は自らの全てを投入したい、と思えるのです。あなたの良さと美しさを素直に表してみましょう。
自分が自分を否定しない限り、誰もあなたの価値を損ねることなどできません。
もし、自らの輝きを曇らせている思い込みがあるなら、是非、思い出してください。
「あなたは愛される価値がある!!」のです。
まとめ
- 男性は“与えること”で自己重要感を満たすため、夫には“尽くし過ぎる”代わり“与えるチャンス”をあげることが大事。
- 愛され妻(=受け止め上手)になるには、夫からの愛情表現(言葉・サービス…)にポジティブな反応(喜び・感動)を返すのがポイント。
- 夫の“的外れな投球”に対しても、多少はミットを動かして受け止めよう。要求を突きつけるのは彼の好意を受け止めてから。
- 女性は“愛される努力”をすることが“相手に尽くすこと”。自らの”愛される価値”に気付き、ありのままの美しさを表現しよう。