コミュニケーション(12話~)

[第15話] 夫婦円満の秘訣③ すれ違う原因と解消法【後編】

前編より続く)前編では、夫婦のすれ違いの原因として、夫婦は互いに求めるものが違うことを説明。その続きになります。

愛の言語、5つの愛情表現

さて、“愛情表現の違い”が夫婦のすれ違いを生む場合もあります。

例えば、愛情表現には「言葉」による表現方法もあれば、ハグやキスといった「スキンシップ」、或いは、贈り物をする・家事を手伝うなどの「行動」を通した愛情表現もあるでしょう。

そのため、例えば、妻は具体的な行動を欲しているのに、夫は「愛しているよ」を連呼するだけで何もしてくれないとか、逆に、女性は優しい一言が欲しいだけなのに、男性は一生懸命、皿を洗い、掃除機をかけ、さらには、さんざん外に連れ回した挙句、妻から「疲れた」と言われた…等々、要求と行動のすれ違いが起こってくる訳です。

こうした場合、一方は「やってあげているつもり」になっていて、他方は「何もしてもらっていない」となるでしょう。

 

『愛を伝える5つの方法』の著者、ゲーリー・チャップマン氏は、夫婦間の愛情表現を“愛の言語”と記しながら、心に響く愛の言語は人それぞれ異なる・・・・・・・・、と説明しています

例えば、下記のうち、あなたが用いている言語、あなたの心に響く言語はどれでしょうか?

1)肯定的な言葉(Words of Affirmation)
愛情や感謝を言葉で示すこと。相手を尊重する言葉をかける。

2)クオリティ・タイム(Quality Time)
相手のために時間を作り、共に過ごすこと。相手にだけ関心を注ぐ。

3)贈り物(Receiving Gifts)
相手への気持ちを贈り物で表すこと。値段よりも気持ちが大切。

4)サービス行為(Acts of Service)
心を込めた料理、家の掃除や修理など、愛情を行動で表すこと。

5)スキンシップ(Physical Touch)
手をつなぐ、抱き合う、寄り添って座る等の身体接触や性的触れ合い。

 

大切なことは、あなたが何を望んでいるかではありません。相手が何を望んでいるか・・・・・・・・・・・(=相手のニードを知ること)です。

コミュニケーションがうまく行っていないとすれば、相手のミット(相手のニード)を見ていないか、或いは、サインを読み違えている・・・・・・・・・・・のかもしれません。

サインを出し、どこに投げるかを指定するのは、常に“投げる側”ではなく“受ける側・・・・”なのです。

 

タイミングが合わない!!

夫婦とは言え、抱えている課題も事情も異なります。相手のことを想い合っているのに、タイミングのズレが生じてしまう場合も少なくないでしょう。

夫の帰りを待ち続け、「どうして電話一本よこさないのよ~!」と思っている時、夫は本当に“それどころではないトラブル”に巻き込まれ、打ちひしがれているのかもしれません。

また、「こんな遅くまで何やってんのよ~」と、ブチ切れたメッセージを送りつけてくるあなたの“鬼嫁”は、もしかしたら今日、あなたのために最高のもてなしをしようと早くから準備し、あなたの帰りだけを待っていたのかもしれません。

後で知ってみると、相手は精一杯、あなたのことを思ってくれていた―。そんなことって多いのではないでしょうか?

 

また、一方が頑張ろうと思っている時、他方はそっぽを向いていて、逆に他方がようやく反省し、努力を始めた頃には、頑張っていた方が心を閉ざしてしまった―、そんなすれ違いも目にしてきました。

自分の事情しか見えていない場合、投入した分だけ憤りも増すでしょう。「こんなにしてあげたのに!」「あり得ない!」「誠意がない!」…。

その思いはよく分かります。しかし、それでも、コミュニケーションの基本は、“相手への思いやり”なのです。

 

スマホを握りしめ、目を皿にして相手からの返信を待ち続けるよりも、相手の事情を気遣い、「何か事情があるに違いない」と捉え、察してあげる―。それが“思いやりの心”なのかもしれません。

逆に「無理し過ぎないでね。食事済ませて待ってるよ」等と言ってあげられたなら、相手はそうしたあなたの配慮に、心底、感謝することでしょう。

一方で、自分が大変な時も、「今、それどころじゃないんだ!」と考えず、あなたを心配してくれている相手を気遣い、「ありがとう。落ち着いたら必ず連絡するから」など、最低限の誠意を示しましょう。その僅かな気遣い・・・・・・が、二人のすれ違いを未然に防いでくれるのです。

  

大切なのは「思いやり」

異なった人格をもつ二人が出会いました。すれ違いが生じるのは、当然のことなのかもしれません。

「君はこの花よりも美しいよ」と言われて喜ぶ人もいれば、鳥肌が立つ・・・・・人もいます。記念日に100本のバラを贈られて喜ぶ奥さんもいれば、「何、無駄遣いしてんのよ~!!」と憤る奥さんもいるのです。

夫婦間のコミュニケーションに、完全なマニュアルなど存在しないでしょう。

だからこそ、相手に関心を注ぎ、相手を研究する必要があるのです。あなたのパートナーが何を欲しているかは、あなたが相手のミットを見続けるしかないでしょう。

 

もし、すべてのケースに通ずるアドバイスがあるとすれば、それは“相手への思いやり”にほかなりません。

“相手のために尽くす”という時、私たちは常に、自分のタイミング・・・・・・・・自分のやり方・・・・・・で(=自分がしてあげたい時に、自分がしてあげたいように)相手に尽くそうとします。

しかし、それはもしかしたら、“構えてもいないミットに投げ込んでいる”ようなものなのかもしれません。

愛は“ける”と書きます。相手を思いやり、相手の気持ちを受け止めましょう。大切なことは、“相手のミットにボールを届けること”だからです。

     

さいごに ― 賢者の贈り物

かつてある記念日に、妻に贈り物をする上で、同僚の女性たちにアドバイスを求めたことがありました。すると、多くがこう言うのです。

曰く、普段から自分が「何を欲しがっているか」に関心を注ぎ、「あ、これ欲しいなぁ」と、一言、口にしたのを覚えていて、それを買って来てもらえたりすると、とっても嬉しく思うんだ、と…。(冷汗)

「ハードル高!」と思いながら、彼女たちの「何が嬉しいかっていうより、気持ち・・・なんですよね」という言葉に、ハッとさせられたことがありました。

相手を思いやる気持ちこそ、コミュニケーションで最も大切なことだと気付かされたからです。

 

O・ヘンリが『賢者の贈り物』という夫婦の物語を書きました。よく知られる物語です。

彼らはとても貧しい生活をしていましたが、互いにクリスマスの贈り物をしてあげたいと考えました。

妻は、夫の宝物であった“懐中時計”を首から吊るす鎖を買うために、自らの“美しい髪”を売り払います。彼女は夫ががっかりしないか心配しながら、彼の帰りを待ちました。

家に帰った夫は、短くなった妻の髪をみて驚き、こう言いました。「僕のプレゼントを開けてごらん、そうしたら僕が驚いた理由が分かるよ」。

夫のプレゼントは、妻が欲しがっていた、彼女の長い髪・・・に差す櫛だったのです。

妻は気を取り直して、夫にプレゼントを渡します。が、例の時計を吊るす鎖を見た夫は、笑みを浮かべながら言いました。

「プレゼントのことは忘れよう。僕はその“櫛”を買うために、あの時計・・を売ったんだよ」。

 

二人のプレゼントは、客観的に見れば、「愚かな贈り物」であったに違いありません。しかし、この物語のタイトルは「賢者・・の贈り物」なのです。

それは恐らく、彼らが“幸福な夫婦”になる上で最も大切なこと、“互いを思いやること”を知っていたからに違いありません。

 

まとめ

  • 夫婦間のすれ違いをなくすには“自分がして欲しいこと”を相手にするのではなく、“相手がして欲しいこと”を相手にすること。
  • 夫婦は互いに求めるものが異なり、心に響く愛情表現も異なるため、“相手のニードを知る”(相手のミットを見る)ことが大切。
  • 夫婦のコミュニケーションに完全なマニュアルはないため、相手に関心を注ぐことが大事であり、思いやる心が大切である。

 ※次回は夫婦間のコミュニケーションで問題が生じた時の対処について記してみたいと思います。



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