8歳自閉症の兄と、0歳の弟(力加減が難しい)

自閉症児は力加減が分からない!?

我が家の自閉症の長男坊 けん は8歳です。昨年9月に弟が生まれました。

私はけんが弟(赤ちゃん)の存在をどのように感じ、どのように受け入れていくのか、関心を持って見守っていました。

ママや姉と妹が赤ちゃんの胸を「トントン」してかわいがるのを見て、けんも真似をしたくなったようです。

「べしっ!べしっ!」

けんは赤ちゃんの胸を手のひらで強く叩きます。これにはビックリ!

それで「けん、ゆっくりだよ、ゆーっくり」と教えました。

すると今度は赤ちゃんの胸をゆっくりと、、、

「ギュー!」

確かにゆっくりだけど、やはり強すぎです。笑

自閉症児は「身体の使い方」が不器用だと言いますが、本当にそうみたいです。



一緒にやってみれば分かるようになる!

けんは親や兄弟が赤ちゃんの胸をトントンしているのを見てはいるのです。

しかしそれをどんな強さで、どんなタッチでやればいいのかが分からない、あるいは、分かっていても実際にそうできないようです。

この出来事を放デイの先生に相談したところ

「けんちゃんの手を持って、一緒に赤ちゃんの胸をトントンしてみてください」

と教えていただきました。

なるほど!

言葉で教えるのではなく、一緒に赤ちゃんの胸をソフトタッチでトントンしてみれば、分かるようになるのか。。。

けんは身体の使い方、特に強弱のつけ方がよく分からないようです。

なので、人のしぐさを見たり、言葉で言われても分からなくて、実際に自分の手を持ってもらって、「このくらいの強さだよ」と体験させてもらわないと分からなかったのです!

最近、けんの「トントン」もだいぶソフトになって来ました。

けんの立場に立ってコミュニケーションするということが、こんなにも大事だったとは!

相手の立場に立ってコミュニケーションする

この経験は他の子ども達を教育するうえでも、教訓になりました。

「相手の立場に立って」という当たり前に思えることが、実はとても難しく、とても大切だということです。

自閉症の特徴の一つでもありますが、けんは妙な「こだわり」を見せる時があります。

それに付き合っていると、家族が次の行動に移れないので、つい面倒くさく感じます。

でも、けんにとってはその「こだわり」は重要な時があります。

「こだわり」が多いと将来の自立が難しくなるので「こだわり崩し」はタイミングを見てやっていく必要があると思っています。

でも、「こだわってしまう」けんの気持ちを理解した上でやらなければ、ストレスを与えすぎることにもなってしまうだろうなと思います。

自閉症じゃなくても、子ども達はしょっちゅう、突拍子もないことを言ったり、やったりします。

しかし彼らにとってはそれが「名案」だったり「世紀の大発明」あるいは「宝物」だったりするのかも。。。

そんな時は彼らの立場に立ち、彼らの目線に合わせて対応してあげなければと思わされました。



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