【自閉症と平均寿命】西川先生の記事を読んで

おはようございます。

今日も西川伸一先生の記事を参考に書いてみます。

ちょっとドキッとする内容かも知れません。

元記事Autism Speaks 特別レポート(自閉症の健康)紹介Ⅲ

私が注目したのは特に「自閉症と早死に」という項目です。

このレポートで用いている調査結果では、自閉症者の平均寿命は36歳。他のスウェーデンでの大規模調査では54歳とされているそうです。

これは自閉症児の親として、少しは考えていたというか、そんな気がしていた統計ですが、改めて示されるとショックを感じる方もいると思います。

(しかし、ショックを受けて落ち込むためではなく、前を向くためにこの記事を書きたいと思います。)

記事を読むと、早死にの原因は主に3つくらいに分けられると、私は解釈しました。

①事故死

②健康問題(病気)

③自殺(精神的な問題)

死因のトップは事故死

死因として最も多いのは、「事故死」だそうです。

我が家のけんも、まだ一人で外を歩かせることはできません。

信号機のルールがちゃんと分かっていないと共に、注意力が不足しているからです。

放デイでは毎日(雨の日も風の日も!)、「歩行訓練」をして下さっています。

交差点では信号機に注目できるように指導してくださっていますが、これも事故死が多いことを考えると、とても大切な指導だと改めて分かりました。

「交通公園」で自転車に乗らせると、けんはまだ信号無視で突っ走ってしまいますが、あきらめずに教えてあげたいと思います。

全身疾患なので病気にかかりやすい

西川先生は自閉症は「全身疾患」なのだという見解を示しています。

脳の働きだけでなく、消化器官をはじめとする内臓や、目・耳・口・喉・手足など、健常者と比較して機能が劣ったりバランスが悪かったりします。

その為、将来的に病気にかかって早死にするケースも多いそうです。

病気にかかる例としては、冠動脈疾患、消化器疾患、呼吸器疾患が挙げられています。

だから、けんの将来に向けては、食事指導を通した「腸内環境の改善」運動の習慣づけを通した「全身の健康維持」が必要不可欠・・・!

精神障害にも気をつけるべき

自閉症の人は長年にわたって 憂鬱感、絶望感、無価値感、虚無感などが続き、活動量が低下することで「うつ病」になることも多いそうです。

うつ病が自殺につながりやすいのは周知のとおりです。

その他、「不安症」「統合失調症」「双極障害」などの精神衛生の問題が挙げられていました。

私がけんを見ていて感じるのは、当たり前ですが 自閉症児にも「自尊心」があり、その自尊心を守ってあげることの大切さです。

とても難しいことですが、普通の子よりできない部分を守ってあげ過ぎてしまい「自分はできない子」という自己認識を持たせてしまってはいけないのではないかと思います。

「努力すればできる!」という自信と向上心はとても大切。

健常者でも脳の成長はある年齢で止まりますが、それでも向上心を持って経験を積み重ねることで、人間としては死ぬまで成長していきます。

逆に向上心を失ってしまえば、健常者でも成長は止まります。

それは自閉症者でも同じではないかと思うのです。

能力を開発しつつ、自尊心を大切にして自信と向上心を育ててあげる、その両方が療育では必要なのではないでしょうか。

心構えを持って、前を向く

今日の記事を読んで、心が重たくなる親御さんもいらっしゃるかも知れません。

しかし私は西川先生がこの記事を書いてくださったことにはとても感謝しています。

今だけでなく、けんの将来にはどんなハードルが待っているのかを知り、備えるための心構えを与えてくれたからです。

私がこのブログを書いていると、嬉しいことに色々な方が自閉症に関する情報をくれるようになりました。

ありがとうございます。

自閉症について知り、色々な人と情報共有し、励まし合えるネットワークがあれば、

自閉症の子どもたちをより良く支えていくことが可能になっていくように思います。


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☆西川伸一先生の記事を参考に書いた過去記事はこちら

【腸内細菌と自閉症】西川伸一先生の記事を読んで

【自閉症は全身疾患】西川先生の記事を読んで

自閉症と食生活