「フラッシュバック」
けんは 突然 笑いだしたり、突然 泣き出したりします。
家族は慣れていますが、健常者からすると、自閉症者の奇異に見える行動の一つだと思います。
放デイ（放課後等デイサービス）の先生とお話しする中で、「フラッシュバック」という言葉が出てきました。
けんは過去に体験した面白いことや悲しいことが、今 現実に起こっているかのように思い出す（フラッシュバックする）ことがあるようです。
私たちもぼーっと思い出に浸るようなことはありますが、けんはその「リアル感が半端じゃない」ということかな？
体は今この時間に存在しており、眼球も目の前の景色を映しているのでしょうけれども、意識が勝手に過去に飛んで行って、過去の記憶をもう一度体験しているような感じ？
そういう風に考えると けんが夜中に布団の中で急に笑い出す理由が分かる気がします。
また、急に泣き出して次の行動に進めない時も、何か悲しい過去のイメージの中にはまっているのだと思います。
「イメージの世界」から「今、ここ」に
何が正解なのか、私たちもまだ分からないのですが、我が家ではけんが「イメージの世界」にはまっていると感じられるときには、「今、ここ」に呼び戻すことにしています。
方法は、「手の20秒マッサージ」です。五本の指を順番に付け根から先に向けて引っ張っていくような感じ。最後に手のひらの真ん中を10秒くらい押します。これを両手に行います。
場合によりますが、そうやって「別の刺激」を入れてあげることで、けんは 「今、ここ」に戻ってくることがあります。
少し判断に困るのは、イメージの中で「思いだし笑い」を続けている時です。
「楽しそうだからこのままでいいかな？」と思う反面、「現実に戻る習慣をつけてあげた方が、今後のためにはいいかな？」と思ったりもします。
我が家では今のところ 後者を選択して、呼び戻すことにしています。
「手のマッサージ」は将来的に、けんが自分でもできる方法です。
いつか彼が自立していくことを考えると、イメージの中にいると自覚した時にさっと自分で手をマッサージして、自己管理できればいいなと思います。
自分の自閉症とうまく付き合って自己管理する方法を編み出す！そんな けん に育ってくれたら誇らしいです。
☟「いいね！」と思ってくださる方は、クリックをお願いします！
にほんブログ村
にほんブログ村
