けんは少し機嫌が悪い時や不安要素があるような時、抱っこを求めてきます。
抱っこしてあげると、ほっぺたをペタッと合わせてスキンシップ。
右、左、右、左、右、左と速いテンポで左右のほっぺたをくっつけてきます。
そしてその次は、唇で左右のほっぺたに「チュー」の繰り返し。
(もう小学校2年で体も大きくなってきているので、他人が見るとちょっと変かな。ハハハ。。。熱烈な「チュー」)
親が「はい、終わり!」というと、満足したように離れていきます。
自閉症児が抱える「不安」
自閉症児は、何かに集中している時以外は、不安な気持ちになりやすいそうです。
けんがスキンシップを求めてくるタイミングも「飽きて来た時」や「やることがない時」が多いように思います。
きっと、少し不安感が出てきているのでしょう。
普通「チュー」をするのは愛情表現ですけれども、けんの場合には唇の感覚が過敏もしくは鈍感だと思います。(どっちか分かりません)
なので、愛情表現というより唇を親のほっぺたにつけることで、唇に感じる刺激が安心感につながるのが「チュー」をする理由のようです。
自閉症と「タッチセラピー」
けんがスキンシップを通して安心感を得られるならば、むしろ積極的にスキンシップをすることで、心が落ち着くかも知れません。
また、肌の感覚が過敏または鈍感な状態に対して、肌を刺激してあげることで「感覚統合」され、感覚が正常に近づいていくそうです。
放デイの先生から、けんにマッサージをしてあげると良いと勧められたことがあります。
ネットで調べてみると「タッチセラピー」という言葉が出てきました。
たぶん、けんには「タッチセラピー」が有効です。
今までの様子を見ていても、スキンシップを通して機嫌が良くなったという経験をたくさんしてきたからです。
思い返してみれば けんの機嫌が直るスキンシップは色々とあります。
- ほっぺたのスキンシップ
- 指と手のひらマッサージ
- 腕のマッサージ
- 脚のマッサージ(かなりくすぐったがる)
- 足裏のマッサージ
- 背中をさするマッサージ
考えてみれば、全部「タッチセラピー」なのかも知れません。
自閉症児を持つ親御さんの間では「タッチセラピー」という言葉はまだまだマイナーな言葉のようです。
私は自閉症のことを専門的に勉強したことはありませんが、けんのことは 毎日専門的に勉強しているつもりです。
そして「自閉症」という診断を受けたお子さん達の中で、けんと似た症状の人も多いはず。
「タッチセラピー」という言葉が、多くの自閉症児と親御さんにとってヒントになればいいなと思います。
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