前回のゲーム大会では、やや空振り
今日は日曜日で、家族でゲーム大会をしました。
カードゲームやボードゲームなど、5種類くらいのゲームで得点を決めて、総合優勝を決めます。
けんは全部のゲームに参加できるわけではありませんが、いくつか参加できる時間も設けて、参加できない時は「ぬりえ」で遊んでいました。
少し前から放課後等デイサービスで、けんにも集団の中でルールを理解して行動することを教えて下さっていて、ゲームを使っていると聞きました。
有名な「黒ひげ危機一髪!」ゲームです。
自閉症児にとって(けんにとって)の「黒ひげ危機一髪!」は、いくつかのチャレンジ要素があります。
- まず「じゃんけんで順番を決める」ということ。
- 次に「自分の順番を待つ」ということ。
- そして「剣を刺す」ということ。奥までしっかり刺さないといけません。
- 最後に「黒ひげさん」が飛び出して、勝ち負けを理解すること。
一か月前にも家族でゲーム大会をした際、けんは まだルールをちゃんと理解できていなかったようでした。
自分の順番を待てなくて「けん、待って!」と何度も言われるとだんだん機嫌が悪くなってしまいました。
また、「黒ひげさん」を飛び出させることが目的のように理解している雰囲気がありました。
とにかく「俺に刺させろ」という感じで、「これでも飛び出ないか、これでもか!?」と言わんばかりに一人でザクザク刺していくのです。笑
ということで、前回はあまりうまくいきませんでした。
今回は前進あり!
今回もどうなるか分かりませんでしたが、カードゲームやボードゲームはまだ けんにとってレベルが高いので、比較的単純な「黒ひげ危機一髪!」を けんの為に入れてみました。
今回びっくりしたのは、「じゃんけん」を完ぺきではないにしろ、リズムに合わせて手を出せたことです。
ただし手を出した後、グーがチョキになったり、変形しますけども。。。
そして放デイで教わったのか、自分の順番が来るまで、正座でひざに手を置いて行儀よく待っていました。これもびっくり。
ただし「黒ひげさん」が飛び出して、どのように勝ち負けを理解しているか?
は、まだちょっと謎ですが。。。
でも取り合えず、ゲームっぽく家族で過ごすことができました。
「ルールを守れる」ことは、「仲間になれる」ということ
けんはもっと幼い頃は、というかけっこう最近まで、一人で遊ぶことがほとんどでした。
家の中ではパズル、ぬりえ。
公園ではアスレチックや砂場で遊びますが、ひたすら一人です。
姉や妹のように一緒に「ごっこ遊び」をしたり、公園で「追いかけっこ」をしたり、というような様子は見られませんでした。
けんは「一人」というか「独り」でした。。。
「ルール」というものは「人と人の間」に存在するものです。
「黒ひげ危機一髪!」のルールを理解して、一緒に遊べるということは、普通の家族には何気ないことでも、私たち家族にはとても大きなことです。
ルールを理解して行動できるということは、「独り」ではなく、「仲間」と一緒に活動できるようになるということです。
「家族で『黒ひげ危機一髪!』ができた!」ということは、けんが「独りの世界」から「みんなの世界」に移っていくための扉が開かれることのように感じます。
「家族でゲームができた」ということは、自閉症児の親として、何か特別な嬉しさを感じました。
(自閉症の程度にもよるでしょうけれども、皆さまはいかがでしょうか?)
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