おはようございます。
自閉症児は「ダメ」と言われても、何度も同じことを繰り返してしまうことがあります。
けんもそうです。
もちろんそれが「注意引き行動」である場合もあります。
そういう場合には、親があまり反応しないようにして、
「そういう方法では関心を持ってもらえない」ということを理解できれば改善されることも。
しかし、そうではなく「自分でも自分をコントロールできてなくて、繰り返してしまう」ということもあるようです。
昨晩、そんな一件がありました。
ハンバーグを細かく砕く癖
たとえば、けんは食べ物を細かく砕いてしまうことがあります。
しかも、砕くだけ砕いて、食べない。。。
支援学校の給食で苦手な食べ物を克服するために、細かく切って食べさせるということをして下さっています。
お陰で食べられるものが増えたのですが、逆に何かと食べ物を細かくする癖もついています。
昨日の夕飯のハンバーグもミンチにしてしまい、みんなのお代わりの分まで手を出してミンチにしてしまって怒られました。
一度怒られても、目を離した隙に 数分後にはまた別のハンバーグを。。。
ゲンコツでも懲りない
そんな時、私はけんに「ゲンコツ」を落とす時があります。
決して褒められたことではありませんが、
急いで止めなければならない時、人に迷惑をかけそうな時、止めないと家族の行動が次に進めない時など、どうしても「ゲンコツ」を用いる時があります。
(そんな時、私も気持ちよくありませんし「ゲンコツ」はやめた方がいいかなと思うんですが。。。)
ところが、けんはゲンコツでも懲りる様子はありません。
ゲンコツされるのは嫌そうですし、実際に痛がってもいますが、それでも同じことを繰り返してしまいます。
それで「多分、どうしてもやってしまうんだな。。。」と思い、久しぶりに東田直樹さんの本を開いてみました。
本当にわざとじゃないんだ。。。
東田直樹さんは「どうして何度言っても分からないのですか?」という質問に対して以下のように答えています。
「わざとやっているように見えるかも知れませんが、そうではないのです。怒られてしまった時には、またやってしまったと後悔の気持ちでいっぱいですが、やっている時には前にしたことなどあまり思い浮かばずに、とにかく何かにせかされるようにそれをやらずにはいられないのです」
(『自閉症の僕が跳びはねる理由』より)
自閉症児は、自分の行動を自分でコントロールできなくて困っていることが多いようです。
そして多くの親が、そんな我が子が理解できなくて頭を抱えているのではないかと思います。
しかし東田さんの本を通して、けんが わざとに繰り返している訳ではなさそう。。。
ゲンコツをくらってけんが泣くとき、痛くて泣くのではなく、悲しくて泣くような感じがします。
「またやっちゃった」
そんな感じなのかも知れません。
だとしたら腹を立てるだけ損だし可愛そう。。。
ちなみに先日、放デイでビックリドンキーに行き、ハンバーグを食べた時は、普通に食べられたそうです。
うーん、そういうこともあるのかぁ。。。
まだ対応策は見つかっていませんが、じっくり考えていきたいと思います。
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