どんなに叱っても問題行動が止まらない
けんはよく、4歳の妹を手で押して転ばせることがあります。
機嫌が悪い時、親がちょっと目を離した隙を見て妹を押す・・・!
それで妹は泣くし、親としては けんを叱ります。当然ですよね。
でも、どんなに叱っても、けんはその行動を繰り返しました。
というより、むしろエスカレート。
「何で分からないんだ~!」(イライラ)
普通の子どもなら、親からきつく言われたり、ゲンコツを食らったりしたら止めると思うのですが、けんには逆効果。。。
放デイの先生に連絡帳で相談したところ、
「そういう時はそっけない態度をし、良くできた時に大きく褒めたりして関わる方がいいですよ」
というアドバイスをいただきました。
これは 目からうろこ!
私たち夫婦も けんをずっと観察しているつもりですが、このアドバイスにはハッとさせられました。
関心を引くための問題行動
要するに、けんは妹を押して泣かせることで、親が自分の方を向いてくれるとか、構ってくれることに「味を占めて」、問題行動を続けていた部分があったようです。
(それだけでなく「妹に対するライバル意識」とか「怒られていることに対する理解が薄い」とか、色々な要素が重なっているとは思いますが)
それで先生のアドバイス通り、妹を泣かした時は けんを叱るよりも妹の方を慰め、けんに対してはスルーを貫きました。
また、けんが何か「良くできたとき」にオーバーに褒めてあげるようにしました。
結果、けんが妹を押す行動は減少し、押すとしても転ぶほどではない程度になりました。
先生が言ったとおりです。
「そうだったのかぁ~!」
どんなに叱っても けんの問題行動が収まらなかったのは、動機が「関心を引きたい」というところにあったからだと分かりました。
不良少年が、親や先生、友人の関心を引きたくて非行に走るという心理と似てますね。笑
「けん、お前、8歳で不良だな!」笑
伝わりにくい愛情
けんには 自閉症児だということもあって、手をかけてきたつもりではあります。
でも「言葉の理解度が低い」ので、愛情が伝わりにくかったかも知れません。
また けんにも自尊心がありますので、4歳の妹の方がお喋りが上手なことに対して劣等感を持っているかも知れません。
「お前にちゃんと関心を持っているよ」
「お前は大切なんだよ」
そういうメッセージを、けんが分かる方法で伝えてあげなければならないと思わされています。
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