おはようございます。
けんの支援学校の先生からの連絡帳に、びっくりなことが書いてありました。
けんは給食後に(食べ終わった)お皿の載ったお盆を「ばたーん」と床に落としているそうです。
「家でもありますか?」
と先生から聞かれましたが、家ではそういうことはありません。
家の顔と学校の顔、放デイでの顔・・・。
けんのことを分かっているようでも、場所によって色々な顔を持っています。
けんの場合、そういうことをするのはだいたい、「注意引き行動」です。
コミュニケーションの手段が乏しい発達障害児の場合、
こうした問題を起こすことで注意を引こうとすることがあるそうです。
対応としては、敢えてそっけない対応をして、それでは目的が達成されないことを示す必要があります。
でも、こうした行動を通して感じるのは、
「僕にもっと関心を持って」
というけんの心です。こういう欲求は普通の子と同じです。
脳や身体の機能に障害があることで生じる問題もありますが、
自己肯定感を育てられずに生じる心の問題もあると思います。
いつまでも向上心を持ってイキイキと生きていくためにも、
「自分は価値ある存在なんだ」という自己肯定感が必要です。
コミュニケーションの方法が限られている分、普通の子よりも、親や先生とのコミュニケーションの中で、自己肯定感が育ちにくい側面もあるかも知れません。
では、優しくすればよいのかと言えば、そうとも言えません。
「それくらい自分で出来るよ、なめんなよ」
みたいな気持ちもあるからです。
行き過ぎた優しさは、本人の誇りを損なうこともあります。
ややストイック(?)な療育を通して、できることを増やしてあげて、自分に誇りを持たせてあげることも大切ですよね。
健常児を育てる場合もそうだと思いますが、療育には優しさと厳しさの両方が、バランスよく必要だなと思います。
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