違いを知る(4話~)

[第5話] 生活習慣の違いは二人のルールの違いから来る

結婚生活とは「未知との遭遇」です。「えっ?うそ?なんで?」の連続であるに違いありません。

前項「性格が合わない…」で触れたように、夫婦間の行き違いのうち、特に新婚生活初期に直面する最初の課題が「生活習慣の違い」でしょう。

無神経に脱ぎ捨てられた“ダンナの靴下一枚”で、甘~い新婚生活に火花が散り始める訳です(!!)

無論、だらしない部分はシャキッとしてもらう他ありませんが、実際は「いい・悪い」「正しい・正しくない」では割り切れない諸々の食い違いが生じてくるでしょう。

各々が有する生活習慣は、それぞれが異なった環境の中で身に付けてきた生活スタイルです。

一朝一夕に変わる訳でもなければ、互いに自分のやり方がスタンダードだと思っている訳ですから、「いい・悪い」を言い始めたら “内戦”にならざるを得ないでしょう(汗)

さて、今回はこうした「生活習慣の違い」をテーマに、この問題の主原因がどこにあり、どのように向き合うことで“夫婦間の平和”が守られるかについて、一緒に見ていきたいと思います。

今日のコンテンツ

★ 二人のルールが違う!?
★ フツウというものさし
★ 私の常識や相手の非常識?
★ 二人のルールを決める

 

二人のルールが違う!?

互いに異なった環境下で生きてきた訳ですから、二人の生活パターンは違って当然。ですが、そんな何でもない些細な違いが、最初は大きなトラブルになるのです。下記は実際にあった事例です。

  • トイレの便座:妻は下げておく。夫は上げておく。
  • 電気の点灯:妻は小まめに消す。夫は付けっぱなし。
  • 食事時のテレビ:夫は見ながら食べたい。妻は静かに食べたい。
  • 歯磨き粉:夫は絞り切るまで捨てない。妻は早々と新しいものに交換する。
  • 爪の切り方:夫はゴミ箱を下に置いて切る。妻はどこでも切り始める。

無頓着な夫と、きちんとしたい妻。時間を厳守したい夫と、時間に縛られたくない妻…等々。例を挙げたらキリがありません。

一言で言えば、二人の考える「ルール」が違うのです。

例えば、一方はサッカーをやっていて、他方はバスケをやっている―、そんな状況を考えてみてください。こっちはサッカーだと思っているのに、相手がいきなりボールを手にとり、ドリブルを始めてしまう訳ですから、「え?なんで?今、何が起こってんの?」となる訳です。

或いは、こっちはハンドボールで相手はラグビー。いきなりタックルをしかけくる訳ですから、そりゃあ、もうキレるしかないでしょう。(汗)

 

フツウというものさし

これについて、私がアドバイスしたい点はたったの2つ。それも極めてシンプルな話です。

一つは、「違い」をどう捉えるか―ということ。もう一つは「共通項」をどう見出すか―です。これは夫婦間で衝突する諸々の違いに共通した観点と言えるでしょう。

まずは前者の観点から。覚えておいて頂きたいのは、互いの考える常識(ルール)は異なる―という事実です。

私たちはよく、「普通はこうだ」と言いますが、この「フツウ」という基準が曲者。歩き方や話し方、仕事の進め方から人との付き合い方に至るまで、人は皆、自分と同じではないのです。

厳格な家庭で育った人と、自由奔放な家庭で育った人の「常識」は違います。毎日、「地下鉄ラッシュ」を経験してきた都会っ子と、かえるを追いかけながら、のどかなカントリーライフを過ごしてきた子どもたちとでは、生活感覚も、時間の流れ方も異なるでしょう。

自らの生活圏から一歩外へ出ただけで、私たちはもはや「フツウ」ではなくなるのです。

 

私の常識は相手の非常識?

国柄が変われば、尚更のこと。日韓文化の違いを、面白おかしく紹介している人気韓国人Youtuber、デボチャンがこんなエピソードを紹介しています。

韓国では車内での通話を、特に「迷惑行為」だとは思っていないとのこと。

そのため、彼は日本に来た時、「え?自分が自分の携帯で、友達に電話するのがなんでメイワク?」と、この習慣を理解するのに随分時間がかかったといいます。“常識(ルール)”が異なるからです。

日本に転勤してきた韓国人の知人が当初、同僚と鍋料理を注文した際、みんなの鍋に自分のスプーンを突っ込んだことで(←韓国式です)周りから白い目で見られ、また海外出張した日本人がアメリカでヌードルを食べるのに、ズルズルと音を立てて食べたことで(←日本式です)周りから煙たがられたと言います。

自分にとっての常識が、相手にとっての非常識になり得るのです!

生活習慣の違いに遭遇し、「え!うそ!あり得ない~!」と思った時は、相手を「変人」扱いする前に、まず思い出してみてください。「ああ、この人は私と『常識』が違うんだ」と…。

 

二人のルールを決める

さて、「互いの常識・ルールが違う」とは言え、一緒に生活する以上、一定の「折り合い」をつけることは必要でしょう。「二人のルール」を決める―。これは「共通項を見出す」という2つ目の観点に当たります。

相手の生活習慣が「間違っている」から正すのではありません。私の生活習慣が「非常識」だから是正する訳でもありません。「より快適な結婚ライフ」を送るために、二人にとっての「より良いルール」を設定するのです。

実際、各々のやり方に固執することで、互いにストレスを溜め込んでいるとすれば、それって賢くありませんよね?

一方の習慣が他方に「実害」を与えているとなれば尚更です。酒癖が悪くて周囲が困惑している、ゲーム中毒で昼夜が逆転している、浪費癖がひどくて家計を圧迫している―等というケースは、明らかに「迷惑」です。

それは「私の流儀」だとか何とか言っていないで、少しずつ改める努力をしましょう。二人が共に生きる―、それが結婚生活だからです。

定期的に「夫婦会議」(家族会議)を持ってみてはどうでしょうか?これは新婚生活の早い段階から始めることをお勧めします。

言わば、異なったルールをもつ二つの国が統合される訳ですから、最初に必要なのはルール設定です。一方的な「不平等条約」(?)を結ぼうとするのではなく、二人にとって無理のないルール設定を試みましょう。

最初からうまくいかなくとも構いません。こうした習慣が二人の「幸せな結婚ライフ」を築いていくのです。

 

まとめ

  • 結婚生活は未知との遭遇。多くの場合、最初に経験する両者間の食い違いが「生活習慣の違い」である。
  • 生活習慣は違って当然。不信感を深める前に「互いのもつ常識やルールが違うのだ」と理解する。(違いの捉え方)
  • 結婚生活は二人の共同生活。より豊かな結婚生活を送る上で「二人のルール」設定が大切。(共通項の発見)

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