コミュニケーション(12話~)

[第12話] 夫婦仲はコミュニケーションの取り方で決まる!

夫婦仲がうまく行かない―。

そう感じているカップルのうち、「でも、コミュニケーションはうまく取れているんです」と答えるケースはまずないでしょう。

夫婦のコミュニケーションの取り方が、そのまま夫婦の幸福度に直結している訳です。

 

後に深刻な夫婦不和に至るケースの多くも、結婚当初は「いつまでもラブラブな円満夫婦でいられる!」と思っています。

皆、最初は「“愛”があるから大丈夫!」と思っているのです。

結婚前うまく行っていたはずのカップルが、結婚後うまく行かなくなるのは何故でしょうか? 二人の間にあったはずの“愛”はどこに消えてしまうのでしょうか?

 

夫婦の間に愛の芽を育てるのもコミュニケーションなら、その芽を摘んでしまうのもコミュニケーションです。

夫婦仲は二人がどのようなコミュニケーションの取り方を身に付けるかによって決まってくるでしょう。

今回はまず“会話術”から。

 

いつまでも円満夫婦でありたい!と思っているアナタ。また、夫婦間のコミュニケーションがうまくいかない!と悩んでいるアナタへ。

夫婦間の会話がはずむ「愛のキャッチボール術」についてお伝します。

但し、ポイントはスキルや方法論ではなく“考え方”にあるのだ、ということも念頭に入れておいてください。

今日のコンテンツ

★ 会話ができない夫、イライラする妻
★ 男性のコミュ力は限りなくゼロ?
★ 女性にとっての会話は“水分補給”?
★ コミュニケーションの基本は“聞く力”
★ モノは言いよう。伝え方を大切に
★ “愛”はコミュニケーション

会話ができない夫、イライラする妻

「私はただフツーに・・・・夫婦の会話がしたいだけなんです」

多くの奥様方がそう言います。家に帰ってきても、ろくに会話がない。職場のことを聞いても答えたがらない。終いには、食事中にもスマホを見始める始末…。

それでいて、生活に必要な最低限の内容だけはしっかりきいてきます。「歯磨き粉どこ~?」

 

コミュニケーションとは、言わば「言葉のキャッチボール」(厳密には“言葉”だけではありませんが)。

投げては捕る、捕っては投げる、の繰り返し。そうした動作の連続が二人の間に共感を生み、親睦を深める訳です。

ところが…。夫たちの多くは自分から“投げる”ことはおろか、捕ることも、投げ返すこともしてきません

  

妻:「この服、今日セールだったのよ」
夫:「ふ~ん」
妻:「……。安物に見えないと思わない?」
夫:「うん」
妻:「……。でね、、子どもたちの分も買ったわけ。」
夫:「そう」
妻:「……(はぁ、会話がしんどい!!)」

  

それはもはやキャッチボールではなく、一人でボールの壁当てをしているようなもの。いえ、壁当てならボールが返って来るだけマシでしょう。

言わば、自分で投げたボールを、自分で取りに行かされている・・・・・・・・・・・・・ようなもの。奥さんたちがイライラするのも無理もないでしょう。

客観的に見るなら、夫側に問題があることは明らかです(汗)。しかし同時に、夫の反応にいちいち腹を立ててしまう妻側のイライラがまた、コミュニケーションを悪化させる一因にもなっているのです(!!)

円満な会話を始めるには、まずは、こうした状況を引き起こしている原因、「コミュニケーションに対する認識そのものが夫婦の間で違う!」という点から押さえておきましょう。

    

男性のコミュ力は限りなくゼロ!?

前項で紹介したように、男性は概して“目的志向”と言われます。“言葉”も何らかの“目的”を遂行するための手段であって、豊かなコミュニケーションツールだという認識は極めて希薄でしょう。

女性が一日に発する平均単語数が約2万語であるのに対し、男性が7千語でしかない(=米メリーランド大学での研究結果)のにも合点がいきます。

男性にとっての言葉は最低限の“情報伝達手段”でしかないのですから。

 

次の会話はそうした違いを表す一例です。

(髪を切った時の女性同士の会話)
「あ、A子、髪の毛切ったんだ!すっごくいい感じ~」
「そうなの。実はカールしようかどうかで悩んでたんだけど」
「絶対、それ似合ってるって。A子は顔小さいからいいよね~」
「え~、そんなこと、ないってば」
「それに軽く染めたでしょ。」
「あ、気付いた~? ホントに薄くなんだけど、実はさぁ…」(会話は延々と続く…)

 

(髪を切った時の男性同士の会話)
 「髪切った?」
 「おう」(完)

実際、男性同士の会話ならこれだけでオーケー。「俺が髪切ったのに、そのリアクションの薄さ、なんだよー!」とはならない訳です。

 

要するに―。

家で夫の言葉数が少ないからと言って、妻に対する愛情が冷めた訳でも、不満がある訳でもありません。

むしろ仕事や職場での付き合いゆえに、既に一日分の使用言語を使い果たして帰宅した夫にとっては、それは言葉を強要されなくてもいい“心地いい空間”であり、“ひと時の安らぎ”なのかもしれません。

 

かつて、ある奥さんが、「夫の私への愛情はもう冷めてしまったんだと思います。最近、ほとんど対話がなくて…」と深刻に相談してきたケースがありました。

ところが、夫の方に話を聞いたところ、明るい表情で、「夫婦仲ですか?とてもうまくいってますよ。彼女といると、とっても心が休まるんです」とのこと。ひとしきりノロケ話を聞かされたことがありました。(笑)

この時、もし奥さんが賢い女性ではなく、自らの不安やイライラをぶつけていたなら、私はきっと、彼の方から逆に相談を受けていたことでしょう。

「彼女、最近、ヒステリックになってしまって。心当たりが全くないんですが…」みたいに。

 

女性の皆さん。男性たちは基本、コミュニケーション能力(コミュ力)が“ゼロ”なんだ、とくらいに思っておいてください。そして、まずはご自分の不安やイライラから自由になりましょう。

奥さんたちが心にゆとりを取り戻し、明るい表情に戻るだけで、夫婦のコミュニケーションはガラッと変わるからです。

     

女性にとっての会話は“水分補給”?

一方で、男性の皆さんへ。

結婚前までは、後の奥さんにしっかり声をかけ、彼女の話に耳を傾けていたはず。それも言わば、「結婚する」「相手との距離を締める」といった“目的”ゆえの自然な行動だったのかもしれません。

そして今、夫であるあなたが奥さんとのコミュニケーションを怠ってしまっているのは(=奥さんから見て、です…汗)、きっと、“結婚した”という安心感ゆえであり、奥さんへの信頼ゆえでしょう。

 

結婚した以上、あなたにとっての“目的”は、奥さんと向き合って愛を語らい合うことではなく、しっかり稼いで家を守り、家族を養っていくことなのかもしれません。

その考えを否定はしませんが、そこには一点、決定的に欠けているものがあります。それは“奥さんにとってのコミュニケーションの大切さ(=切実さ)”です!

 

女性にとってのコミュニケーション(特に会話)は“呼吸”のようなものだと思ってください。長い沈黙は、“呼吸困難”をもたらしかねません(汗)。

或いは、“水分補給”とも言えます。女性たちは会話という水分が不足すると、肌がカサカサになる代わりに、心がトゲトゲしてくるのです。

喉が渇いた時に水を欲する感覚―。あれが、会話のない生活の中で奥さんたちが感じている世界だと思ってください。それでも、帰宅時、黙ってスマホを見続けようと思いますか?(苦笑)

 

多くの男性にとって、コミュニケーションを結ぶ、会話をするというのは“力”の要る作業なのかもしれません。

セールスやコーチング等、コミュ力を売りにしている人たちでさえ、“仕事以外”のことで誰かとコミュニケーションを取る、というのはしんどく感じられることでしょう。

でも、それが妻の切実な願いであり、妻の幸福度を何よりも高めることだったとしたら、どうでしょうか?

 

婚活でも、女性が男性に願う資質として挙げられているものが(価値観や人格といった内面を除き)“経済力”であると同時に、“コミュ力”(楽しい会話・ロマンチックな会話)なのです。

楽しい会話と言われると、“どうやって?”と思われるかもしれませんが、実は円満なコミュニケーションを結ぶというのは(理屈としては)そんなに難しいことではありません。

次の内容を参照し、是非、会話を通した“保湿”に努め、常に“潤いある夫婦仲”を保ちましょう。

   

コミュニケーションの基本は“聞く力”

多くの人が“聞く”ことよりも、“話す”ことに注意を向けています。「人前で上手に話せるようになりたい」「プレゼン力を上げたい」…等々。

グループで自己紹介をする時なんかも、多くの場合、他人の紹介をろくすっぽ聞かずに、“自分がどう紹介するか”にばかり気を取られていることでしょう。

 

キャッチボールでも、子どもたちの多くは“捕りたい”のではなく、“投げたい”のです。でも、“ピッチボール”と言わず、“キャッチボール”と言われる理由はなぜでしょうか?

かの経営学者ピーター・ドラッカー博士はこう言いました。「コミュニケーションを成立させるのは話し手ではなく、聞き手・・・である」。

円満なコミュニケーションを結ぶのに大切なのは、実は“聞く側”(キャッチする側)なのです。

 

聞く”とは、相手の話に“関心(心)を向けること”を言います。“向ける”ことを強調する理由は、大方、他人の話というのは、自分にとっては関心外(=どうでもいいこと)だったりするからです(汗)。

そのため、相手の話に“耳”を傾けるだけでなく、“目”も向け、“顔”も向け、“心”も向けない限り、相手の話は“聞けない”のです!

(※意識を向けて聞くことを“聞く”(Hear)でなく“聴く(=Listen)”と区別して説明する場合もあります)

 

特に男性の皆さん。新聞やスマホを見ながら“聞いてるよぉ”と言えるほど、マルチな聞き方・・・・・・・などできないはず。奥さんの話を聞く時は、“聞くこと”に集中しましょう。

それが奥さんの幸せのためであり、夫婦円満のためであり、明日あなたが心地よい朝を迎えるため、です!!

※その他、“傾聴トレーニング”には「自分の意見を挟まない」「相手の立場に立って聞く」といった心得や、「相槌を入れる」「オウム返しをする」「共感する」といった具体的聞き方等がありますが、“心を向ける”という意識さえあれば、後のスキルは自然に備わってくるに違いありません。

 

尚、たとえ関心がなくてとも、夫の聞くべき最も重要度の高い話が“妻の愚痴”です。批判も講釈も入れずに、「大変だったね」と深~い共感に努めながら聞きましょう。聞くこと、共感することは百のアドバイスに勝るのです。(ただし真に受けるのではなく上手に受け流す・・・・・・・こと。)

同時に、たとえ“関心外~”と思えたとしても、奥さんたちに聞いてもらいたいのは“夫の自慢”です。横やりを入れず、ケチもつけずに、心から「すご~い」と感嘆(?)しながら聞いてあげてください。それが本当に"すご~い夫”に変える魔法の呪文なのです。

モノは言いよう。伝え方を大切に

“言葉”は人を生かしもするし、殺しもします。皆さんも過去、例えば、親に言われた一言で勇気づけられたり、傷ついたりしたことってあるでしょう。

相談者の中には、過去の親の一言が、数十年に及ぶトラウマとなっているケースもありました。

自分のことをよく知りもしない赤の他人からなら、誤解されようと、言われのない悪口を浴びせられようと、さほど痛くもかゆくもないでしょう。

しかし“近い人”から言われると、その“ジャブ”はもろにボディーに(ハートに!!)に響くのです!

 

特に妻の一言は、夫にとっては“強打”になり得ることを自覚しておいてください。「も~ダメなんだから」「いつもいつも!」「信じらんな~い!!」「ほら~、だから言ったじゃない!」…。

言わば、ミットを構えていないところにボールが投げ込まれているようなもの。それはもはや、“キャッチボール”ではなく、“ドッチボール”でしょう。動機と目的が変わってしまっていることに気付いてください。(汗)

しっかり者の奥さんほど、夫の問題行動を前に、変えたい、正したいと思うのでしょう。しかし、「モノは言いよう」です。

 

夫たちはよく言います。「妻の言っていることは確かに正しいんです。でも、言い方が受け入れ難い・・・・・・・・・・んですよね」…。

本当に相手の言動を変えたいなら、相手に受け止められるようなボールの投げ方をしたほうがいいでしょう。

 

「I(アイ)トーク」というものを紹介しておきます。これは何らかの要求をする際、“相手”を主語にして非難する(=相手+行動+非難)代わりに、“私(I)”を主語にして思いを伝える(=私+状況+感じ方)という会話法です。(用例は下記の通り)

妻:「あなたは・・・・私の話をちっとも聞いてくれないじゃない」
⇒「私は・・あなたが話を聞いてくれないのでとっても寂しく思ったわ」

夫:「君は・・僕のことを馬鹿にしてるんじゃないのか?」
⇒「僕は・・君から馬鹿にされているように思えて苦しいよ」

妻:「あなたは・・・・なんでいつも帰りが遅いのよ!」
⇒「(私は・・)あなたの帰りが遅いから心配したじゃない」

上記から知れる通り、主語を変えると共に“愛情”のこもった言い方をするため、「Iトーク」は「愛トーク」でもあるのです。

 

また、言葉に加え、“表情やしぐさ”は、時として、言葉以上の伝達力・・・・・・・・を帯びるでしょう。

「ちゃんとやってよね」という言葉も、愛情と親しみのこもった表情で言われれば、信頼ゆえの言葉に変わりますし、「まったく、もう!」という言葉も、ユーモア交じりにふくれっ面されれば、愛嬌として受け止められるでしょう。

大切なことは、言っていることが正しいか否か以上に、“伝わり方”(=ボールの投げ方)なのです。

     

“愛”はコミュニケーション

最後に。恋愛感情を“愛”だと考えている人が多くいますが、私はそうは思いません。

ドイツの心理学者エーリッヒ・フロムは「愛は与えること・・・・・だ」と述べています。

 

恋愛感情が「求めること」なら、愛は「与えること」なのかもしれません。そして、愛は与えれば与えるほど広がり、また豊かに育まれていくのです。

無論、“好き”(恋)になれば、その人のために与えたい(愛)と思うことでしょう。ただ、恋愛感情は愛を育む原動力にはなっても、その力は時と共に弱まっていくのです。

自転車に乗るにも助走が必要で、後ろから押す力が加われば、自転車は前に進みます。…が、その後は“自分の足で漕ぎ続けなければならない”でしょう。それが“コミュニケーションを取ること”だと思ってください。

 

恋愛感情という力が生涯続くなどということはありません。一度、力を与えられた物体が、その方向に進み続けるという“慣性の法則”は、何の障害も摩擦力もない場合にのみ適用されます。

結婚生活という数々の障害や摩擦力のある中を、夫婦が愛を育み、前へ前へと進んでいくためには、不断の努力とコミュニケーションが必要なのです。自動的に前に進むのではありません。

互いが学び合い、努力し、高め合い、励まし合っていくことを通して、夫婦は夫婦になっていく・・・・・のです。

 

投入した時間の一秒一秒、交わした言葉の一言一言、送り合った手紙の一通一通が、豊かな夫婦関係を築き、二人の間の愛を育くんでいくのです。

是非、今後の生活を通して、「愛のキャッチボール」を続けて行ってください。

最後に、フランスの作家アンドレ・モロアの言葉を記して終わります。「幸福な結婚とは、婚約から死ぬまで、決して退屈しない永い会話のようなものである。」

 

まとめ

  • 多くの場合、夫が家で口数が少ないのはただ安心し切っている証拠。妻は不安に思わず、イライラから解放されよう。
  • 妻にとっての会話は水分補給も同じ。夫は会話の必要性を十分に自覚し、夫婦間に脱水症状をもたらせないように努めよう。
  • 聞くとは心を向けること。相手の話に心を向け、特に妻の愚痴や夫の自慢話は共感と称賛の思いで受け止めよう。
  • モノは言いよう。言い分が正しいかどうかよりも、相手が受け止め易いような伝え方(言葉や表情)を心がけよう。


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