夢野久作 著『懐中時計』をご紹介します。
わずか数行の短編ですが、人として大切な心構えを学べます。
懐中時計
懐中時計が
「馬鹿だなあ。誰も見る者はないのに、何だって動いているんだえ」
「人の見ない時でも動いているから、いつ見られても役に立つのさ」
と懐中時計は答えました。
「人の見ない時だけか、または 人が見ている時だけに働いているものは、どちらも泥棒だよ」
鼠は恥かしくなってコソコソと逃げて行きました。
他人から見えない「影の努力」こそが、偉大な人物となるための鉄則。
プロ意識とは、このお話に出てくる懐中時計のような精神ではないでしょうか?