不安の対処法

睡眠欲と食欲

けんは睡眠欲と食欲を我慢するのが とても苦手。

例えば、大きな公園で遊んでいて お腹が空いて来た時、公園の出口に、たまにアイスを買ってもらえる自販機が見えてきたとします。

その時、けんは心の中で「アイス買ってもらえるかも!」とかなりの期待感を抱いています。

ところが買ってもらえずに自販機の前を通り過ぎてしまった時・・・

「買ってくれないんかーい!!」

と心の中で絶叫。

でも、最初は少し我慢

それで車に乗り込んで「さあ、帰ろう!」となってから、だんだんと表情が曇ってきて、泣き出します。

「お腹減ったよ~、アイス食べたかったよ~」

まだ しゃべれませんけど、だいたい、こんな感じの気持ちだろうと思います。



何でそんなにつらいのか?

小さい子は眠たくなったり、お腹がすいたりすると、あからさまに機嫌が悪くなって泣きますよね。

それは「泣く」というアピール方法しか知らないとか、それが一番手っ取り早いからだと思います。

ですが、けんが眠い時やお腹が空いた時に機嫌が悪くなる様子を見ていると、小さい子のそれとは少し違うように思います。

パニックまではいかないけれど、パニックになりかけのような感じ。

すごく追い詰められている感じがするのです。

私はけんがそれ程苦しいのは、普通の子どもに比べて「見通しを立てる力」が弱いからだと推測しています。

<しゃべること>

未来に対する見通しを立てる上で、しゃべれることは大切なことです。

自分の空腹をアピールすること、いつになったら食べられるのかと質問すること、交渉してアイスを買ってもらえるように親を動かすこと。

しゃべることができれば、これらを実践して空腹を満たす見通しを立てることができます。

逆にしゃべれないということは、空腹を解決する手立てがないということになります。

<時間の概念>

時間の概念も見通しを立てる上で欠かせないものです。

自閉症児は時間の概念が普通の子と異なると言われています。

東田直樹さんも自分の時間の感覚について以下のように書いています。

「僕たちにとって時間は、例えば、行ったことのない国を想像するくらい難しいことなのです。 時間の経過は紙にも書けません。 時計の変化で時間が経ったことは分かりますが、実感として感じることができないのが、僕たちには不安なのです。きっと、僕自身が自閉なので分かることなのだと思います。 僕たちは怖いのです。自分がこの先どうなるのか、何をしでかすのか、心配で心配でしょうがないのです。自分で自分をコントロールできる人には、この感覚は分からないでしょう。」(『自閉症の僕が跳びはねる理由』)

(「時間は見えないから実感できなくて不安」という表現は神がかり的ですね!)

けんは空腹になると、

「この空腹をいつまで我慢していればいいの?果てしなく我慢しないといけないの?『ちょっと待って』ってどれくらい?」

と不安になるのだと思います。

それで期待していた自販機の前を通り過ぎてしまうと、その絶望度合いがすごいんじゃないかと。。。

【対処法】不安を薄めるために「ぬりえ」をする

昨晩、けんはお風呂上りに いつもより早く眠たくなりました。

ママは長女と一緒にまだお風呂。

「ねむい~。いつになったら寝られるの?ママが来ないと嫌なんだけど、ママはいつまでお風呂なの?」

今までの経験だと、ややパニック気味に機嫌が悪くなるパターンでした。

でも昨夜のけんは頑張ったと思います。

「ぬりえをしながら、時間が過ぎるのを待とう」と考えたのか、眠そうにしながらも色鉛筆でぬりえをしていました。

好きなカーズのぬりえをしている間は、不安が薄まるのかも知れません。

「時間」は見えませんが、「ぬりえ」は見えます。

「もうちょっと待ってて」は実感できませんが、「ぬりえが終わるまで待ってて」は実感できます。

どうしていいか分からない時に、ぬりえを選択した けん、うん、偉いぞ!

自閉症児にとって自分が混乱しそうな時、それを回避する対処法を編み出すことは、とても大切なことだと思います。

日々、「自分の身体を乗りこなす」ために頑張っている けんなのです・・・!


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